発疹は「はっしん」、「ほっしん」?
最近、サル痘のニュースをテレビでよく観ますね。そのとき、発疹を「はっしん」と発言するアナウンサーと「ほっしん」と発言するアナウンサーがいることに気がつきました。NHKでは「はっしん」と読んでいるようですね。医師は「ほっしん」と言っていることがほとんどと思い、ネットで調べてみました。
「放送で標準とする読み方例」(日本新聞協会新聞用語懇談会『新聞用語集2007年版』)によると、①ハッシン、②ホッシン(学術用語集で「医学編」では「ハッシン」。「発疹チフス」は「ホッシン~」)と記されていました。また、『NHK日本語発音アクセント新辞典』(2016年)では、「ハッシン」(許容 ホッシン)となっていました。
NHKの委員が書いた記事では、「伝統的な読み方では、大正3年(1914年)の辞書『辞海』では『ハッシン』とあり、実は『ホッシン』のほうが新しい。『発作(ホッサ)』と混同して『発疹(ハッシン)』も『ホッシン』と読むようになったのではないだろうか?平成6年(1994年)に行ったNHKの調査では、『ハッシン』=50%:『ホッシン』=47%だったが、その後『ホッシン』は増えているようだ。」とありました。
どちらでもよさそうですね。ただ、医療関係者は「ほっしん」と言う人が多いと思います。