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病膏肓に入る(やまいこうこうにいる)

食道癌の内視鏡治療時に穿孔して縦隔炎を起こすと治療に難渋することが多いです。「病膏肓に入る」ということわざをご存じでしょうか。「膏」は心臓の下、「肓」は横隔膜の上部にあたり、ここに病気が入ると治療ができないとされたことから、病気がひどくなり、治しようがなくなることを言い、そこから、何かに熱中しすぎて、どうにも抜け出せなくなることのたとえとなりました。学生時代に「膏肓は後縦隔のことで、ここに炎症がおこると治せなくなるます」との講義を受けたことがあり、ここに炎症がおこることもあるのだなぁ、と思いましたが、食道穿孔はまさに「病膏肓に入る」ですね。

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