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大工さんと鍛冶屋

試験を行うためには、多くの専門家の人達の協力が必要です。疫学者、統計学者、基礎研究者、ソーシャルワーカー、カウンセラー、看護師、検査技師、CRC、医師、倫理審査委員会、予算を出すAMEDなど多くの専門家が試験の実施に関わります。

前回のブログできしましたように内科学の研究者は、検査法や治療法、予防法を開発することを担当しており、その目的のために試験を行うことが多いです。

内科研究者は家を建てる大工さんのような位置づけと私は思っています。大工さんは、いろいろな道具を使って家を建てますが、内科研究者はいろいろな科学的ツールを使って試験を実施して、エビデンスを作ります。大工さんは、かんなや鋸などを駆使しますが、内科研究者は統計学や疫学などを駆使して臨床試験をします。大工さんは、かんなや鋸の使い方は上手ですが、鍛冶屋のように自分で鋸を作ったりしません。それと同じように、内科研究者は統計学や疫学を上手に使えるように勉強する必要はありますが、統計学や疫学を究めなくても大丈夫です。自分と相性の合う統計学者や疫学者と上手に連携して、道具として適切に使えるようになることが大切ですね。

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